デザインの進め方2

キュウプロダクツではデザインの進め方に固定化したものはありません。

 

ただ標準的な進め方はこのような形です。

 

1.ヒアリング

業界の詳しいお話をヒアリングさせていただきます。デザイナーですので民生品の

市場動向は各メディアなどの情報で知識がある場合が多いですが、専門性の高い

業務用特機などは市場・トレンド・開発の仕方・生産性・流通などわからないこと

だらけです。お客さまとの会話が重要です。

 

2.コンセプトの提案

ヒアリングから理解した内容でこのようなデザインにしたいとの了解をとります。

この段階ではわかり易いように近いデザイン性のあるモノの写真などを提示する

場合や、かんたんな手書きスケッチでアイデアの基本をご説明します。

この段階で「期待したものと違うな」と感じればどんどん意見を言っていただいて

かまいません。会話の中から新しいアイデアは生まれます。

 

3.イラストレーターなどのドローソフトでのデザイン提案

3次元CADが使えるからといっていきなり3次元でモデルを作ることはあまり

しません。よほどターゲットが明確な時や時間がない時は即3次元化という場合も

ありますが、普通は2次元のスケッチを一旦お見せして確認します。「作品事例3」

の日経デザインの記事内のスキーブーツはイラストレータでの3面スケッチ例です。

 

4.お互い確認したデザインに対し1~2案の3次元化

確認したデザイン案に対し、3次元CADにてモデリング作業を行っていきます。

使用CADは現在SolidWorks2012です。設計に必要な内部構造物を

3次元データで提供いただいた場合は、構造物との内部干渉を避けながら

外装デザインを進めることが可能です。

モデリングが終了した後でリアルなレンダリング画像を作成します。使用CGは現在

SolidWorksアドインのPhotoview360です。

 

5.試作モデルの作成

デザインの承認ができましたら試作モデルを作成します。ただ、この試作モデルの依頼

は3次元化してからめっきり減りました。理由は簡単です。しっかりした3次元データ

があれば、試作業者はNC/マシニングセンターを使い切削加工・光造形・3Dプリントを

短時間で製作します。メーカーであれば試作をかなりの数作りますのでメーカーから試作

業者に見積もりを出した額と、個人事務所の当方から出た見積もり額ではメーカーからの

方が安いのです。ですので、最近は3次元データでの納品が最終工程となる場合がほと

んどです。